top of page
Designer : Erika Hashimoto
Model : Arisa Shimada
私にとっての“遺産”とは、高校時代の3年間、ひたむきに想い続けた先輩に抱いていた、あの初々しい感情そのものだ。
報われたわけでも、形になったわけでもないけれど、確かに存在していた気持ち。その記憶を、私は忘れたくなかった。
スカートは左右で長さを変えている。
長い側は、先輩を好きになる前の私。
短い側は、恋をして「可愛くなりたい」と願い始めた私。
恋によって生まれた変化と、過去の自分を切り離すのではなく、同時に存在させることで、時間の重なりを表現している。
多用した安全ピンは、恋の中で何度も傷つきながらも、それでも嫌いになれなかった感情の象徴だ。
傷ついては繕い、また傷つく。その繰り返しの中で、人は少しずつ新しい自分へと変わっていく。
背中のデザインは、銃で撃ち抜かれたガラスをイメージしている。
先輩を見た瞬間、恋に落ちたあの一瞬。
心を撃ち抜かれ、元には戻れなくなった決定的な瞬間を、破壊と透明感で表現した。
このルックは、過去への執着ではなく、愛着として抱きしめ続けたい感情の記録である。
bottom of page



